2024年度 歴史教室開催のご案内
歴史と文化を学び、体感する「歴史教室」。
今年は浄土宗開宗850年を迎える金戒光明寺と、
本山修験宗総本山の聖護院門跡という、深い由緒を持つ二つのお寺を訪ねます。
◎Aコース/紫雲たなびく光明の地へ ── 金戒光明寺を学ぶ、巡る
開催日:2024年10月23日(水)〜24日(木)
定員:100名 ※応募者多数の場合は抽選となります
比叡山で天台の教えを学んでいた法然上人は、「阿弥陀仏」の名を唱えれば誰でも極楽往生できるという教えと出会い、比叡山西塔黒谷を下りました。京都の栗原ヶ岡というところでお念仏をしたところ、一帯に紫雲がたなびき、光明が満ちたため、ここに草庵を結びます。それが金戒光明寺の始まりで新黒谷と呼ばれました。「浄土宗最初の寺院」と称されるゆえんです。
今年は法然上人が浄土宗を開いて850年という記念の年。これを受けて京都国立博物館では特別展「法然と極楽浄土」を開催します。そこで今年の歴史教室のAコースは、1日目の座学を博物館の地下講堂にて行い、特別展の見どころについて担当研究員から解説していただき、その後各自で特別展を鑑賞します。2日目は金戒光明寺にて法話をお聞きいただいたのち、境内をお坊さまのご案内で特別に巡ります。
◎Bコース/修験道とは何か ── 山伏の寺、聖護院門跡
開催日:2024年10月25日(金)
定員:100名 ※応募者多数の場合は抽選となります
険しい山中に入り込んで自身と向き合い、大自然の中で仏とつながることを目指す──それが日本独自の信仰スタイルである「修験道」です。平安時代に創建された聖護院は、修験道を実践する本山修験宗の総本山。春は葛城修行、秋には大峰奥駈修行を行い、今なおその精神文化を伝えています。その一方で、聖護院は皇族が住職を務める「門跡寺院」として栄えてきました。そのため数多くの文化財が残されていますが、お寺そのものが通常公開されておらず、今回は友の会のためだけの貸切拝観となります。
座学では、御門主が山伏の装束をつけ、実体験を交えて修験道の心についてお話しくださいます。座学終了後は聖護院へ移動し、僧侶のご案内で宸殿・書院などをめぐります。華やかな狩野派障壁画や法螺貝の音色をお楽しみください。